ミネルバボックス「経年変化(エイジング)」の魅力と仕組みとは!?
ミネルバボックスは、その独特な質感と経年変化(エイジング)の美しさから、多くのレザー愛好者に愛されている革素材です。そんなミネルバボックスの経年変化の魅力と仕組みについてお話いたします。
ミネルバボックスとは!?経年変化(エイジング)の魅力
ミネルバボックスは、イタリアの老舗タンナー、バダラッシ・カルロ社が製造するフルベジタブルタンニンレザー(ヌメ革)です。この革は、植物性のタンニンを用いてなめされており、化学物質を一切使用していないため、環境にも優しい特徴を有しています。
ミネルバボックスの素材特性
ミネルバボックスの最大の特徴は、その独特のシボ(シワ模様)と柔らかな質感です。このシボは、革の表面に自然に現れるもので、製品(革素材)ごとに異なる模様を持っています。さらに、ミネルバボックスは非常に柔らかく、手触りが滑らかであるため、使用するたびに手に馴染む感覚を楽しむことができます。
経年変化(エイジング)の魅力
ミネルバボックスの最大の魅力は、エイジングによる変化です。使用すればするほど、革はより深い色合いと光沢を帯び、美しさが増していきます。
また革の質感に関して、初め(新品時)は硬さを感じるかもしれませんが、時間と共に柔らかくしなやかになり、手に馴染む感覚が増します。この変化は、使用者の日々の使い方や手入れ方法に影響されるため、同じ革であっても個々のアイテムはそれぞれ異なる風合いを持つことになります。
ミネルバボックスの経年変化(エイジング)の仕組み&特徴
ミネルバボックスは植物性タンニンを使用したフルベジタブルタンニンレザー(ヌメ革)。ミネルバボックスの経年変化(エイジング)は、この植物性タンニンの作用(変化)によって創出されます。
それでは何故、ミネルバボックス(ヌメ革)は経年変化するのでしょうか?その要因(仕組み)として下記4つの要素があげられます。
要因1:植物性タンニンの変質
ヌメ革(ミネルバボックスなど)は、植物性タンニンでなめされているため、時間と共に色や質感が変化します。タンニンは酸化しやすく、光や空気に触れることで色が濃くなる特徴を有しています。この酸化プロセスが、ヌメ革の経年変化の主な要因(仕組み)となっています。
要因2:日光(紫外線)の影響
ヌメ革(ミネルバボックスなど)は、日光(紫外線)に晒されることで色が変化します。特に直射日光に長時間晒されると、革の表面が焼けて色が濃くなります。この変化は、ヌメ革の特徴であり、魅力の一つとなっています。
要因3:皮脂(手)&汗の影響
ヌメ革は、使用者の手の脂(皮脂)や汗を吸収することで、革の風合いに変化が生まれます。革表面の色合いや風情だけでなく、手の脂や汗が革に染み込むことで、革繊維が軟化。革の柔らかさとしなやかな質感が増していきます。
要因4:革表面の摩擦の影響
ヌメ革(ミネルバボックスなど)仕様の小物アイテム(財布など)を使用する過程にて、様々な「摩擦」が生じます。この摩擦によって革表面が磨かれることで、独特の光沢が創出されます。
色落ちによる経年変化「ミネルバボックスは色落ちするのか?」
ミネルバボックスは、植物性のタンニンを用いてなめされた革。自然な色合いを持ち、使い込むことで独特の経年変化(エイジング)が生じます。
そんな経年変化の一要素として「色落ちの可能性」があげられます。「色落ち」の結果として美しい経年変化と感じられるのか、それとも劣化と感じられるのかは、人それぞれの感性と色落ち度合いに左右されることに。
そんな色落ちの要因として下記3つの要素があげられます。要因を理解しておくことで、色落ちによる経年変化(の風合い)をある程度コントロールすることが可能となります。
摩擦による色落ち
ミネルバボックス仕様の小物アイテムは、使用時に摩擦が生じることで色落ちすることがあります。特に、衣類や他の物と頻繁に接触する部分は、色が薄くなる可能性があります。
水濡れ(水の付着)による色落ち
水や汗に濡れることで、色落ちが発生することがあります。革は水分を吸収しやすく、濡れた状態で使用すると色が移りやすくなります。
紫外線(直射日光)による色落ち
直射日光に長時間さらされると、紫外線の影響で色が変わることがあります。特に、日焼けによる色の退色には気を配っておきたい要素に。
ミネルバボックスの美しい経年変化を手に入れるための「お手入れ」ポイント!?
ミネルバボックスを長持ちさせ、美しいエイジングを楽しむためには、適切な手入れを行うことで経年変化を上手にコントロールすることがポイントとなります。
定期的なクリーニングとして汚れが付着した場合は、乾いた布で軽く拭き取ります。特に雨水など水滴が付着した時には、素早く水滴をふき取ることで、余分なシミを生じさせないで済みます。
「直射日光を避ける」ことも重要なポイントに。 長時間の直射日光は革を乾燥させ、ひび割れの原因となるため、避けるようにしましょう。
また、ミネルバボックスのアイテムを使用しない期間が長い時は風通しの良い場所で保管することがポイントとなります。湿気を避けることで、カビの発生などによる革の損傷を防ぎます。
●日本革ブランド「Sot」のミネルバボックス・シリーズはこちらから
●「Mens Leather Store」のミネルバボックス商品一覧はこちらから
まとめ
ミネルバボックスは、その独特の風合いと美しい経年変化(エイジング)によって、多くのレザー愛好者に愛され続けています。日常的な使用と適切な手入れによって、その魅力を最大限に引き出すことが可能に。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません