【水に強い】革財布ランキング!一生ものとなるレザーウォレット

”革”は原則的に「水付着への弱さ」を有しています。革に水が付くことで、「水シミ」になったり「革表面の浮き」が生じてくるからです。
普段、財布をカバンなどに入れずに、露出して持ち歩いている方などは、雨による「水シミ」は気になる要素となるもの。
ここでは、「水への強さ(革素材の中にて)」を有している革財布をご紹介したいと思います。
目次
「水に強い」革財布ランキング!BEST5
革素材の中にも、わりと水の付着に対して強い革が存在しています。
あまり”財布”として一般市場に流通していない希少なアイテムも含みますが、「水への強さ」を基準とした、ランキング形式(BEST5)にてご紹介したいと思います。
NO1.ガルーシャ(スティングレイ)【耐水性】


革素材の中で、ダントツ一番の「耐水性」を有しているのが、「ガルーシャ」です。
”エイ革”のことで、別名「スティングレイ」とも呼ばれています。
上記写真のように革表面を拡大してみると、細かなビーズ状の突起が革表面を覆っているのが特徴。
革強度も”牛革の6倍”と言われるほどの強さを有しています。
もともと海中にて生活している”エイ”から採取した革ですからね。耐水性が高いのは納得の機能性です。
ガルーシャ(スティングレイ)仕様の革財布はとても個性的でそのビーズのような輝き・模様も人気のポイントとなっています。
ただ、とても貴重な革にて、一般市場にはあまり出回っていないアイテムとなります。
※ガルーシャー(エイ革)仕立ての革財布は下記記事をご参照ください。
ガルーシャ ラウンドファスナー長財布「ポリッシュ」


貴重な”エイ革(ガルーシャ)”を専門に取り扱っているのが、こちらの「BAHARI」です。上記写真の「ガルーシャ ラウンドファスナー長財布」の他、多数のエイ革仕様の革財布&小物アイテムが揃っています。
NO2.シャークスキン(サメ革)【耐水性】


”エイ革(ガルーシャ)”に次いで、高い耐水性を有しているのが「シャークスキン(サメ革)」です。
約370種以上のサメがいる中で、”シャークスキン”として革製品に利用できるのが「ヨシキリザメ」を代表とした、約20種類のサメが対象(素材)となります。
”シャークスキン”は”エイ革”と同様に、刃物がなかなか通らないほどの強度を有していることから、昔は日本でも「鎧兜」などとして活用されていました。
現在、シャークスキンを使用して創出される「シャークレザー」は貴重な革素材となっており、一般市場にて、上質なシャークレザー仕様の財布は、あまり流通していません。
ただ、その機能性(強度・耐久性)は特筆すべきもので、海外のハイエンド時計ブランドにて「革バンド」として人気を有しています。
シャークレザーの長財布


先ほどお話したように、シャークレザーの原材料となるサメには複数の種類(20種類程度)が存在しています。
同じシャークレザーとして括られていますが、「見た目の風合い」などに大きな違いが存在しています。
・革の品質
・価値
などの違いとして表れることに。
シャークレザー仕様の革財布は、わりと幅広い価格帯(安価~高級品)となっています。


※サメ革(シャークレザー)仕立ての革財布は下記記事をご参照ください。
●サメ革(シャークレザー)とは!?貴重な国産革の魅力的な革財布
NO3.シュランケンカーフ【弱耐水性】


ドイツの有名タナリー「ペリンガー社」が創出しているシュリンクレザーのひとつが「シュランケンカーフ」です。
カーフ素材(子牛皮)をベースに、クロムなめし加工とシュリンク加工(収縮)を施すことによって作られています。
”革”は「タンニンなめし」もしくは「クロムなめし」という2種類いずれかののなめし加工によって創作されるもの。
一般的に「水への強さ」という意味では
クロムなめし加工の革 > タンニンなめし加工の革
となっています。
”シュランケンカーフ”は、クロム鞣し加工の革。「エイ革(ガルーシャ)」「サメ革(シャークスキン)」のような”耐水性”はありませんが、一般的な革素材の中では、水に対する強さを有する革に位置付けられています。
”シュランケンカーフ”に関する特性・特徴などの詳細及びシュランケンカーフ仕様の革財布情報は下記記事にて記していますので、ご参照いただければと思います。
●シュランケンカーフとは!?美しい発色のドイツ製ボックスカーフ革財布


NO4.蝋引きコードバン【撥水性】


”蝋引きコードバン”は、CORDOVAN原皮に、天然蜜蝋をたっぷりと浸透させることによって、作られる革です。
後程、ご紹介する”ブライドルレザー”と同じイギリス伝統的な革製法が用いられています。
革繊維内にたっぷりと含まれた天然蜜蝋は、革表面に白い粉状に噴出(ブールーム)、革表面をコーティングしてくれます。
この革表面のブルームと革繊維内の蜜蝋による「撥水性」が期待できることから、一般的な革と比較して”水に強い”革となっています。
”蝋引きコードバン”の詳細な特性および商品(革財布)情報を下記記事内にてご紹介していますので、ご参照いただければと思います。
●※蝋引きCORDOVAN財布※コードバン・クラシックシリーズ


NO5.ブライドルレザー【撥水性】


英国を代表する革素材のひとつ「ブライドルレザー」は、馬具に使用されるような堅牢・強度の高い牛原皮をベースに「蝋引き加工」を施すことによって創出されています。
革素材の中で、最上位に位置づけられる「強度」を有しているのがブライドルレザーなんですね。
ブライドルレザーの革表面を覆っている「ブルーム」は、革繊維内に浸透している天然蜜蝋が粉状に噴出したもの。
ブライドルレザーならではの、風情と魅力を作る要素となっています。
そんな革表面を覆う「ブルーム」と革繊維内に含まれている「天然蜜蝋」によって、もたらされているのが「弱撥水性」。
*水をはじく力
を有しているのです。
あくまでも、他の革素材との比較での話ではありますが、「水に強い(部類の)革」と言えるんですね。天然蜜蝋が革繊維内に水が浸入してくれるのを防いでくれるからです。
※ブライドルレザー仕立ての革財布は下記記事をご参照ください。
「水しみ」になりにくいので、一生ものの革財布に!
革財布が寿命を迎える原因には下記要素があります。
- 財布の型崩れ
- ファスナーなどの破損
- 縫製糸の解れ拡大
- 革の水しみ・汚れ
- 革の劣化・損傷
「財布の型崩れ」及び「ファスナー破損」は、「財布の使い方」と「仕立て技術」に大きく起因する要素。
「縫製糸の解れ」は主に「仕立て技術」の良しあしのにて決まる要素。
「革の水シミ・汚れ」「革の劣化・損傷」は、主に「革素材の特性」に起因しています。
ブライドルレザー革財布は、「革強度が高く」「弱撥水性」を有していることから、「革の水シミ・汚れ」「革の劣化・損傷」によって、財布が使えなくなってしまう(寿命を迎える)ことが少ない革財布なんです。
ゆえに、「高い仕立て技術で作られたブライドルレザー財布」を選べば、普通の使い方にて、一生ものと言えるアイテムとなります。
英国紳士の堅牢さ・・・そんな特徴が宿った革財布と言えます。
安価なブライドルレザー財布には要注意。


ブライドルレザーは上記のように、とても「丈夫」で「弱撥水性」のある革であるが故の注意点があるんです。
それが。
*財布に仕立てにくい(高い技術を要する)
ということ。
強度が高い革ですので、革に針を通すのも一苦労なわけです。(硬いので)
さらに、天然蜜蝋の存在は、「接着剤の接着力を弱めてしまう」作用があるのです。
革財布は何枚もの革を張り合わせることによって作られるもの。その際に、天然素材の接着剤を併用するわけですが、ブライドルレザーの場合、その接着が困難なわけです。
ゆえに、財布に仕立てるための高い技術が必要になるということ。
別の見方をすると、「安価なブライドルレザー財布」というのは、高い技術で仕立てられていない革財布が大半なんですね。
ですから、逆に他の革財布よりも「寿命が短い財布となってしまう(型崩れが生じる)」可能性が高いのです。
末永く活用したいと考えて、ブライドルレザー仕様の革財布を選んだのに・・・早々に型崩れなどが生じて来ては、本末転倒ですよね。
*ブライドルレザー仕様の財布を選ぶときは、日本の革職人仕立てのアイテムを選ぶ
ことをおすすめいたします。
上質なブライドルレザーを使用して仕立てられた革財布を下記記事にてご紹介しています。ご参照いただければと思います。
●ブライドルレザー財布LIST!丈夫な革財布 BRIDLE LEATHER
日本の革職人が仕立てた「ネイビー色」のブライドルレザー長財布


様々な商品の中から、今回は「ネイビー色」のブライドルレザー仕様スリムデザイン長財布「アルフレートウォレット」をご紹介したいと思います。
本場イギリスから上質ブライドルレザーを輸入、日本の匠革職人が丹精込めて仕立てた一品。
重厚感が際立つブライドルレザー財布の中に合って、「ネイビー」カラーは、「センスの良さ」「スタイリッシュさ」を感じさせてくれるのが魅力と感じています。
アルフレートウォレットに関する詳細な商品レビューは下記記事に記しています。ご参照いただければと思います。
↓↓↓
- ブランド:COCOMEISTER
- 素材:ブライドルレザー
- 色彩:ブラック、ロイヤルブラウン、モスグリーン、ダークネイビー、ヘーゼル、ロンドンキャメル、スイスレッド
- 価格:¥31,500円(税込)
人気の革ブランド&革種類
革素材には、特徴・機能が異なる多彩な革が存在しています。どんな革があるのか、まず自分好みの革を知った上で、「財布選び」をすることをおすすめいたします。
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