【水に強い】革財布ランキング!一生ものとなるレザーウォレット
”革”は原則的に「水付着への弱さ」を有しています。革に水が付くことで、「水シミ」になったり「革表面の浮き」が生じてくるからです。
普段、財布をカバンなどに入れずに、露出して持ち歩いている方などは、雨による「水シミ」は気になる要素となるもの。
ここでは、「水への強さ(革素材の中にて)」を有している革財布をご紹介したいと思います。
目次
- 1 「水に強い」革財布ランキング!BEST7
「水に強い」革財布ランキング!BEST7
革素材の中にも、わりと水の付着に対して強い革(初期撥水性がある、水しみになりにくい)が存在しています。
あまり”財布”として一般市場に流通していない希少なアイテムも含みますが、「水への強さ」を基準とした、ランキング形式(BEST7)にてご紹介したいと思います。
NO1.ガルーシャ(スティングレイ)【耐水性】
革素材の中で、ダントツ一番の「耐水性」を有しているのが、「ガルーシャ」です。”エイ革”のことで、別名「スティングレイ」とも呼ばれています。
上記写真のように革表面を拡大してみると、細かなビーズ状の突起が革表面を覆っているのが特徴。
革強度も”牛革の6倍”と言われるほどの強さを有しています。
もともと海中にて生活している”エイ”から採取した革ですからね。耐水性が高いのは納得の機能性です。
革の中に「水」が浸み込まない
のです。
そんなガルーシャ(スティングレイ)仕様の革財布はとても個性的でそのビーズのような輝き・模様も人気のポイントとなっています。
ただ、とても貴重な革にて、一般市場にはあまり出回っていないアイテムとなります。
AKNAS|ガルーシャ【エイ革】ラウンドファスナー長財布
●ブランド:Atelier AKNAS
●デザイン:ラウンドファスナー長財布
●素材:ガルーシャ(エイ革)
●色彩:NAVY、LAPIS、SNOW
AKNAS|ガルーシャ【エイ革】長財布
●ブランド:Atelier AKNAS
●デザイン:長財布
●素材:ガルーシャ(エイ革)
●色彩:NOIR、LAPIS、SNOW
※ガルーシャー(エイ革)仕立ての革財布は下記記事をご参照ください。
NO2.鹿革(ディアスキンなど)【撥水性】【速乾性】
案外知られていないようなのですが、実は「鹿革(ディアスキン)」は耐水性に優れた希少な革素材なのです。
それは「鹿革(ディアスキン)」ならではの革繊維構造によるもので、水が付着した時には、まず「撥水性」にて水が弾かれます。
その後、水が付着した状態のままでいると時間経過とともに革に水が浸み込んでいくわけですが
「鹿革(ディアスキン)」は通気性がとても高く、水が浸透してもすぐに乾く(速乾性)
という特性を有しています。
それゆえに、水が革に浸み込んでも「水シミにならない(なりにくい)」のです。
【撥水性】と【速乾性】を兼ね備えた鹿革(ディアスキン)で仕立てられた革財布は実用性(お手入れ不要)に長けたアイテムに。
ディアスキン【鹿革】長財布(札入れ)
●ブランド:MIC
●デザイン:長財布(札入りタイプ)
●素材:ディアスキン(鹿革)
●色彩:ブラック、チョコ
ディアスキン【鹿革】二つ折り財布(札入れ)
●ブランド:MIC
●デザイン:二つ折り財布(札入りタイプ)
●素材:ディアスキン(鹿革)
●色彩:ブラック、チョコ
ディアスキン【鹿革】ラウンドファスナー折り財布(札入れ
●ブランド:MIC
●デザイン:ラウンドファスナー二つ折り財布(札入りタイプ)
●素材:ディアスキン(鹿革)
●色彩:ブラック、チョコ
NO3.黒桟革(くろざんかわ)【耐水性】
国産黒毛和牛革を使用。日本の伝統的な工芸技法「漆塗り」にて仕上げられた革が「黒桟革(くろざんかわ)」です。貴重な国産レザーとなります。
革表面を「漆」でコーティングされていることから、革繊維内に水が浸透しにくい・・・【耐水性】を有することに。基本的に「水濡れ」に弱い革素材の中で希少な特性を有した革となります。
漆塗り(コーティング)による耐水効果
の日本の伝統的な知恵技術に!
黒桟革【漆】 ラウンドファスナー長財布
●ブランド:MIC
●デザイン:ラウンドファスナー長財布
●素材:黒残革(国産黒毛和牛革)
●色彩:ブラック、チョコ、ネイビー
黒桟革【漆】 長財布
●ブランド:MIC
●デザイン:長財布(札入れタイプ)
●素材:黒残革(国産黒毛和牛革)
●色彩:ブラック、チョコ、ネイビー
黒桟革【漆】 二つ折り財布
●ブランド:MIC
●デザイン:二つ折り財布(札入れタイプ)
●素材:黒残革(国産黒毛和牛革)
●色彩:ブラック、チョコ、ネイビー
NO4.ブライドルレザー(蝋引き牛革)【撥水性】
強固な「牛革」をベースに革表面を蜜蝋コーティング&革繊維内に蜜蝋を浸透させることによって創出されるのが「ブライドルレザー」です。
革繊維内&革表面をコーティングしている蜜蝋による【撥水性】が付加されています。一般的な「牛革」と比較して、水シミになりにくい革として人気を有しています。
蜜蝋(ワックス)による【撥水効果】
によって、お手入れ不要の実用性が高いアイテムに。
ブライドルレザー【蝋引き牛革】ラウンドファスナー長財布
●ブランド:MIC
●デザイン:ラウンドファスナー長財布
●素材:ブライドルレザー(蝋引き牛革)
●色彩:ブラック、グリーン、ワイン
ブライドルレザー【蝋引き牛革】長財布
●ブランド:MIC
●デザイン:長財布(札入りタイプ)
●素材:ブライドルレザー(蝋引き牛革)
●色彩:ブラック、グリーン、ワイン
ブライドルレザー【蝋引き牛革】二つ折り財布
●ブランド:MIC
●デザイン:二つ折り財布
●素材:ブライドルレザー(蝋引き牛革)
●色彩:ブラック、グリーン、ワイン
NO5.シャークスキン(サメ革)【耐水性】
約370種以上のサメがいる中で、”シャークスキン”として革製品に利用できるのが「ヨシキリザメ」を代表とした、約20種類のサメが対象(素材)となります。
”シャークスキン”は”エイ革”と同様に、刃物がなかなか通らないほどの強度を有していることから、昔は日本でも「鎧兜」などとして活用されていました。
現在、シャークスキンを使用して創出される「シャークレザー」は貴重な革素材となっており、一般市場にて、上質なシャークレザー仕様の財布は、あまり流通していません。
ただ、その機能性(強度・耐久性)は特筆すべきもので、海外のハイエンド時計ブランドにて「革バンド」として人気を有しています。
シャークレザー仕様の革財布は、わりと幅広い価格帯(安価~高級品)となっています。
※サメ革(シャークレザー)仕立ての革財布は下記記事をご参照ください。
●サメ革(シャークレザー)とは!?貴重な国産革の魅力的な革財布
NO6.シュランケンカーフ【弱耐水性】
ドイツの有名タナリー「ペリンガー社」が創出しているシュリンクレザーのひとつが「シュランケンカーフ」です。
カーフ素材(子牛皮)をベースに、クロムなめし加工とシュリンク加工(収縮)を施すことによって作られています。
”革”は「タンニンなめし」もしくは「クロムなめし」という2種類いずれかののなめし加工によって創作されるもの。
一般的に「水への強さ」という意味では
クロムなめし加工の革 > タンニンなめし加工の革
となっています。
”シュランケンカーフ”は、クロム鞣し加工の革。「エイ革(ガルーシャ)」「サメ革(シャークスキン)」のような”耐水性”はありませんが、一般的な革素材の中では、水に対する強さを有する革に位置付けられています。
”シュランケンカーフ”に関する特性・特徴などの詳細及びシュランケンカーフ仕様の革財布情報は下記記事にて記していますので、ご参照いただければと思います。
●シュランケンカーフとは!?美しい発色のドイツ製ボックスカーフ革財布
NO7.蝋引きコードバン【撥水性】
”蝋引きコードバン”は、CORDOVAN原皮に、天然蜜蝋をたっぷりと浸透させることによって、作られる革です。
後程、ご紹介する”ブライドルレザー”と同じイギリス伝統的な革製法が用いられています。
革繊維内にたっぷりと含まれた天然蜜蝋は、革表面に白い粉状に噴出(ブールーム)、革表面をコーティングしてくれます。
この革表面のブルームと革繊維内の蜜蝋による「撥水性」が期待できることから、一般的な革と比較して”水に強い”革となっています。
”蝋引きコードバン”の詳細な特性および商品(革財布)情報を下記記事内にてご紹介していますので、ご参照いただければと思います。
●※蝋引きCORDOVAN財布※コードバン・クラシックシリーズ
【番外編】防水性のある「水牛革(バッファローレザー)」
一般市場にて、ほとんど流通していない(財布として)ことからランク内への表記はいたしませんでしたが、本格的な「防水性」を有するという意味で「エイ革」「シャークレザー」に肩を並べるのが
防水仕様の水牛革(バッファローレザー)
です。
水牛革(バッファローレザー)はその名にあるように、もともと水との親和性のある革。それゆえに、革繊維内に「防水剤を浸透させる加工」が可能に。
そんな防水仕様の水牛革(バッファローレザー)は、本格的な防水性能を有していますので、雨天時の外出にも気軽に利用できる革財布(アイテム)となります。
水牛レザー仕様コンパクト・二つ折り財布「Noble」
●ブランド:Hallelujah
●デザイン:二つ折り財布
●素材:水牛レザー(防水仕様バッファローレザー)
●色彩:nero、brandy
「水しみ」になりにくいので、一生ものの革財布に!
革財布が寿命を迎える原因には下記要素があります。
- 財布の型崩れ
- ファスナーなどの破損
- 縫製糸の解れ拡大
- 革の水しみ・汚れ
- 革の劣化・損傷
「財布の型崩れ」及び「ファスナー破損」は、「財布の使い方」と「仕立て技術」に大きく起因する要素。
「縫製糸の解れ」は主に「仕立て技術」の良しあしのにて決まる要素。
「革の水シミ・汚れ」「革の劣化・損傷」は、主に「革素材の特性」に起因しています。
ブライドルレザー革財布は、「革強度が高く」「弱撥水性」を有していることから、「革の水シミ・汚れ」「革の劣化・損傷」によって、財布が使えなくなってしまう(寿命を迎える)ことが少ない革財布なんです。
ゆえに、「高い仕立て技術で作られたブライドルレザー財布」を選べば、普通の使い方にて、一生ものと言えるアイテムとなります。
英国紳士の堅牢さ・・・そんな特徴が宿った革財布と言えます。
安価なブライドルレザー財布には要注意。
ブライドルレザーは上記のように、とても「丈夫」で「弱撥水性」のある革であるが故の注意点があるんです。
それが。
*財布に仕立てにくい(高い技術を要する)
ということ。
強度が高い革ですので、革に針を通すのも一苦労なわけです。(硬いので)
さらに、天然蜜蝋の存在は、「接着剤の接着力を弱めてしまう」作用があるのです。
革財布は何枚もの革を張り合わせることによって作られるもの。その際に、天然素材の接着剤を併用するわけですが、ブライドルレザーの場合、その接着が困難なわけです。
ゆえに、財布に仕立てるための高い技術が必要になるということ。
別の見方をすると、「安価なブライドルレザー財布」というのは、高い技術で仕立てられていない革財布が大半なんですね。
ですから、逆に他の革財布よりも「寿命が短い財布となってしまう(型崩れが生じる)」可能性が高いのです。
末永く活用したいと考えて、ブライドルレザー仕様の革財布を選んだのに・・・早々に型崩れなどが生じて来ては、本末転倒ですよね。
*ブライドルレザー仕様の財布を選ぶときは、日本の革職人仕立てのアイテムを選ぶ
ことをおすすめいたします。
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革素材には、特徴・機能が異なる多彩な革が存在しています。どんな革があるのか、まず自分好みの革を知った上で、「財布選び」をすることをおすすめいたします。
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