ディアスキンとは!?柔らか&しっとり感が魅力の鹿革財布
多くの革原皮が外国で作られている中、日本国内でも作られている希少な革のひとつが「ディアスキン(鹿革)」です。
そんなディアスキン(鹿革)の特徴と魅力をご紹介。
目次
ディアスキン(鹿革)の特徴&魅力
鹿原皮から創出されている革の一種が「ディアスキン」です。鹿原皮から作られる革には他に
・セーム革
・バックスキン
・エルクレザー
・印伝(うるし仕上げの鹿革)
なとがあります。
ディアスキンとは!?
「ディアスキン」とは、雌鹿の皮から創出される鹿革。日本においても古の時代(弥生時代)から、武具や足袋など生活に密着したアイテムとして活用されてきています。
ディアスキンは鹿革の中にて、その品質は最上位に位置付けられている革。中でも「ニュージランド産原皮」を使用したディアスキンは、【レザーのカシミア】とも呼ばれてるほど、価値の高い革となっています。
ディアスキンの特徴
ディアスキンは他革素材と比較して「革繊維内の脂」が多いのが特徴となっています。
革は脂分が失われると革繊維が脆くなり(革が裂けやすくなる)、劣化が進むこととなります。ディアスキンは、オイル加工を施さなくとも脂分が十分含まれていることから、長きにわたり使用できる革となります。
「肉厚」ながら「柔らかさ」のある革
一般的な「牛革」と比較して「鹿革」は肉厚な革となっています。通常は革の厚みがあると、”硬さ”や”重さ”が創出されるのですがディアスキンの場合は
*革の柔らかさ(しなやかさ)
が特徴となっています。
軽くて丈夫な革
厚みのある革と言うと一般的には「重さ」が感じられやすくなるのですが、ディアスキンは「軽さ」が感じられるのが特徴です。
革の厚みはしっかりありますので、軽くても丈夫な革に。日本においても昔から身近な生活アイテムに鹿革が使われてきているのも、この「実用性の高さ」がポイントとなっているからです。
革表面が傷つきやすい
ディアスキンは細目の繊維構造となっているのが特徴。ゆえに、革表面に対して「ひっかき傷が付きやすい」革となっています。
また革の強度は高いのですが、革の表面層(銀面)がやや剥離しやすい革に。ディアスキン仕立ての革製品の使い方によっては、キズが多く付いてしまったり、銀面の膨れが生じたりと革財布としての「耐久性」にやや課題が存在しています。
ディアスキン仕立ての革財布の魅力
上質なディアスキンで仕立てられた革財布は、実用性の高いアイテムとして広く活用されています。そんなディアスキ仕様財布の魅力を取り上げておきたいと思います。
マットで落ちいた美しい色調の革財布
ディアスキンに染色を施すと落ち着いたマットな色風情となります。原色の染料を使用しても和風色(古典色)の色調に。”茜色”などの「和色」が魅力的な革財布となっています。
そういう意味では、和服などにも安心して合わせられる財布アイテムに。
和のエイジングが楽しめる革財布
革表面に細やかなシボ(シワ模様)が刻まれているディアスキン。染色を施したときに、繊細な陰影が革表面に創出されています。
そんな革表面の陰影と共に時間の流れに沿った和色の経年変化(エイジング)が楽しめるのもディアスキン財布の魅力となっています。
新品時から使いやすい(開閉のしやすい)革財布に
多くの牛革財布の場合、新品時は革の硬さが残っていることから、財布の開閉などがスムーズに行えないといった傾向がありますが、ディアスキン仕立ての革財布の場合は、新品時から”しなやかさに富んだ”使いやすさが魅力となっています。
「革の硬さ感が苦手」な方には、ディアスキン仕立ての革財布はおすすめのアイテムに。
ディアスキン仕立ての革財布・革小物
ディアスキンの中でも最高峰に位置付けられている「ニュージランド産ディアスキン」を使用して仕立てられた革財布・革小物をご紹介したいと思います。
CYPRIS・ディアスキンⅡ長財布「2350」
●ブランド:CYPRIS
●デザイン:長財布
●素材:ディアスキン(鹿革)
●色彩:ブラック、チョコ、ワイン、グリーン
CYPRIS・ディアスキンⅡ二つ折り財布「2351」
●ブランド:CYPRIS
●デザイン:二つ折り財布(BOX小銭入れ)
●素材:ディアスキン(鹿革)
●色彩:ブラック、チョコ、ワイン、グリーン
CYPRIS・ディアスキンⅡ二つ折り財布「2352」
●ブランド:CYPRIS
●デザイン:二つ折り財布(小銭入れ)
●素材:ディアスキン(鹿革)
●色彩:ブラック、チョコ、ワイン、グリーン
CYPRIS・ディアスキンⅡ 名刺入れ「2354」
●ブランド:CYPRIS
●デザイン:名刺入れ
●素材:ディアスキン(鹿革)
●色彩:ブラック、チョコ、ワイン、グリーン
CYPRIS・ディアスキンⅡ ガマ口小銭入れ「2356」
●ブランド:CYPRIS
●デザイン:ガマ口小銭入れ
●素材:ディアスキン(鹿革)
●色彩:ブラック、チョコ、ワイン、グリーン
ディアスキン革財布のお手入れ
ディアスキン革財布は脂分が多く含まれているため、普通に使用する上で脂分(オイルクリームなど)を付加する必要はほとんどありません。
ゆえに、「クリーム」などによるお手入れは不要。わりと水付着にも強い(水シミになりにくい)ので、雨が付着したときに抜き取ることのみを意識しておけばいいかと。
また、日々財布を使用していれば埃なども付きにくいもの。財布の保管中に財布表面に埃・汚れが付いたときに、専用ブラシにて汚れなどを掃っていただけければと思います。
まとめ
ディアスキン仕立ての革財布では、原皮産地の違いによって、わりと大きな価格差が存在しています。現時点で最高品質に位置付けられているのが「ニュージランド産のディアスキン」。
覚えておきたいポイントです。
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