パラフィンワックス仕上げベジタブルタンニンレザーの魅力とは！？
牛皮をベースとしたベジタブルタンニンレザー（植物性タンニンによる鞣し加工レザー）にパラフィンワックス仕上げを施した革の特性＆魅力をご紹介したいと思います。
目次
パラフィンワックス仕上げベジタブルタンニンレザーとは！？
牛皮を使用したベジタブルタンニンレザーはナチュラルな革風情が特徴となっています。
そんなベジタブルタンニンレザーに様々な仕上げ・加工を施すことによって、新たな魅力を有した多彩なベジタブルタンニンレザーが誕生しています。
個性的な革風情を持ったベジタブルタンニンレザーのひとつが「パラフィンワックス仕上げベジタブルタンニンレザー」です。
パラフィンワックスは最も一般的な天然ワックス（石油由来の天然ワックス）。汎用性が高く、ロウソクなど様々な用途に活用されています。
そんなパラフィンワックスを植物タンニンにて鞣し加工した革表面に塗布。革繊維内にパラフィンワックスが浸透することによって創出されるのがパラフィンワックス仕上げベジタブルタンニンレザーなのです。
パラフィンワックス仕上げベジタブルタンニンレザーの特徴
パラフィンワックス（蝋）で仕上げられたベジタブルタンニンレザーはベーシックなベジタブルタンニンレザーと比較して、革風情と特徴が大きく異なっています。
パラフィンワックス（蝋） による弱撥水性
牛革の革風情が自然な形で生かされているベーシックなベジタブルタンニンレザーは「水濡れにとても弱い（水シミができやすい）」という特性を持っています。
雨水などが革表面に付着したら、その場で即拭き取らないと水シミとなってしまいやすいんですね。
対して、パラフィンワッスク仕上げを施されたベジタブルタンニンレザーは「ワックス（蝋）の撥水機能」が生かされることに。革表面に水が付着しても弱撥水性を有することから、すぐに革繊維内に水が浸透してしまうことはなく、水シミが生じにくいという特性を持っています。
とはいえ、あくまでも「ベーシックなベシタブルタンニンレザー」との比較上の要素ですので、水シミとならないわけではありませんので誤解のないように。
革に水が付着した時には、ナルベク早く拭き取るように心がけていただければと思います。
皮表面を覆う「ブルーム」の存在
ワックス（ロウ）加工が施された革に共通する要素となりますが、革表面を覆う「ブルーム」の存在が特徴となっています。
革表面を覆う「白い粉状の物質」がブルームと呼ばれているもの。革繊維内に含まれているワックス成分が革表面に吹き出たものです。
先に記した「弱撥水性」は、革表面を覆っているブルームによってもたらされる機能性となります。
”機能性”だけでなく、ブルームの存在は”革風情”にも大きな影響を与える要素となっています。白いモヤがかかったような風合いはレトロな革財布の印象を創出してくれます。
パラフィンワックス仕上げベジタブルタンニンレザーの魅力
パラフィンワックス仕上げベジタブルタンニンレザーならではの、個性的な魅力をご紹介したいと思います。
光沢感が増す「経年変化」の魅力
パラフィンワックス仕上げベジタブルタンニンレザーならではの魅力のひとつが「光沢感が増す経年変化」です。
パラフィンワックス仕上げベジタブルタンニンレザーで仕立てられた革財布にて新品時は「プルームのある革風情（白く霞がかった革風情）」となっています。
それが革財布を使用する中、手で触れることによる「摩擦」や「熱」にてワックス（蝋）が融解。白い粉状だったワックスが透明感と光沢感を持つように変化していきます。
・光沢感が増す経年変化
がパラフィンワックス仕上げベジタブルタンニンレザー仕立て革財布ならではの魅力となっています。
人それぞれの”使い方”によって、光沢感や色調・革風情が異なることに。「育む楽しさがある革財布」となります。
パラフィンワックス仕上げベジタブルタンニンレザー仕立ての革財布
同じワックス仕上げ（ワックス加工）のベジタブルタンニンレザーといっても、地域・タナリーごとにそれぞれ革風情の個性（違い）が存在しています。
ここではイタリア・トスカーナ地方のイタルペル社製が創出しているベジタブルタンニンレザー（牛皮）にパラフィンワックス仕上げを施した革を使用した革財布をご紹介したいと思います。
FUKIOROSHI 束入れ長財布
●ブランド：ASUMEDERU（アスメデル）
●デザイン：長財布
●素材：ベジタブルタンニンレザー（牛革）
●色彩：ネイビー、カーキ、キャメル、チョコ
FUKIOROSHI 二つ折り札入れ
●ブランド：ASUMEDERU（アスメデル）
●デザイン：二つ折り財布
●素材：ベジタブルタンニンレザー（牛革）
●色彩：ネイビー、カーキ、キャメル、チョコ
まとめ
パラフィンワックス加工を施されたベジタブルタンニンレザーはキズや汚れが付着したとしても目立ちにくいのが特徴。あまり気を使う必要がなく、手軽に活用できる革財布となってくれます。
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