価格(安い)が魅力のコードバン財布(長財布・折財布)
価格(安さ)が魅力の「コードバン財布」の特徴(個性)
原皮自体が年々入手困難となっている「CORDOVAN」。革素材としての価値が高まるとともに、価格も高騰傾向にて推移しています。
CORDOVAN素材自体の価格が年々UPしていますので、必然的にコードバン仕様の財布は、希少で高価なアイテムとなっています。
そんな希少価値の高まっている「コードバン財布」には、偽物が多数一般市場に存在しているんですよね。
- 通常であれば、製品化には向かない低品質のCORDOVANを使用した財布。
- 「CORDOVAN」では、なく普通の「馬革」を使用してコードバン風に作られた財布。
- 牛革ベースにコードバンのような仕上がりを施された財布。
などが「コードバン財布」として、安価に販売されていたりします。
原則的に、流通ルートの不明瞭な「安価なアイテム」は、購入しないようにしていただければと思います。かなりの確率で、「コードバン財布」とは呼べないような商品ですので。
ただし。
そんな状況下においても、「価格(安さ)が魅力」のコードバン財布(本物のCORDOVANを使用)も存在しています。
「人件費の抑制(中国縫製品など)」「工場製品」「流通ルートなどの企業努力」といった要素によって、生み出されるコードバン財布。
「本物志向の革財布」というのは、「上質な革素材」を使用。「高い技術を有する革職人が仕立てた革財布」であることを意味しています。
そんな「本物志向のコードバン財布」であれば、最低でも『3万円以上』の価格となりますし、『10万円を超える』アイテムも存在しています。
ですから、さすがに「本物志向のコードバン財布」においては、”安価(安い)”と呼べるアイテムは存在していませんが・・・。
「本物のCORDOVAN」を使用した革財布という位置づけで、価格(安さ)が魅力のコードバン財布が少なからず存在しているのです。
私が、実際に商品をチェック。革財布として、標準的な耐久性を有しているとともに、「コードバンの魅力」が活かされていると判断しているのが、下記2つの革ブランドのコードバン財布です。
- FLYING HORSE(フライングホース)
- LUEGO(ルエゴ)
上記ブランドに共通しているのが、「国産CORDOVAN」を使用しているということ。CORDOVAN素材の入手ルートが明確で、品質の良い本物のCORDOVANであることの安心感が感じられます。
FLYING HORSE(フライングホース)のコードバン財布。
FLYING HORSE(フライングホース)は、その名にあるように「馬革(CORDOVANも含む)」を使用した革製品つくりをベースとして、誕生した日本革ブランドです。
個人的には、「CORDOVAN」以外の「馬革」を使用して仕立てられた各種革アイテム(バッグなど)も、その”実用性の高さ(軽さと強度)”からお気に入りなんですよね。
FLYING HORSE(フライングホース)のコードバン財布は、長野県飯田市に拠点をおく「宮内産業」が創出する国産コードバンを使用して作られています。
CORDOVANの品質としては、文句なく上級と呼べるもの。実際、FLYING HORSE(フライングホース)の水染めコードバン財布の、「美しい艶感」は、CORDOVANならではの、魅力(風合い)を十二分に伝えてくれています。
そんなFLYING HORSEのコードバン財布が「価格の魅力(安い)」を創出できているのは、やはり「人件費の削減」なのでしょうね。
FLYING HORSEのコードバン財布のほとんどが「中国」にて縫製されているアイテムとなっています。
まあ、それゆえに、若干「ステッチワーク」などに乱れがあったりするものもあるのですが・・革財布に対して、それほど深いこだわりがなければ、あまり気になることは無い要素かと。
なんといっても、コードバン財布が「¥17,000円~¥27,000円」のとても安価な価格で購入できる・・「価格の魅力」を有しているわけですからね。
- ステッチワーク(ディテール)
- 耐久性(財布としての耐久性には、少々劣ります)
を無視できる方(優先順位付け)にとっては、最高のコードバン財布となるものと思います。
FLYING HORSE「札入れ」|水染めコードバン長財布
FLYING HORSEの水染めコードバン仕様「札入れデザイン」の長財布です。「カード利用」が主となっている方に最適なコードバン財布となるかと。
ベーシックなフォルムデザインで、「水染めコードバン」ならではの魅力を十分に感じられる長財布ながら、「約2万円」で購入できるのは、破格と言えるものです。
FLYING HORSE「二つ折り」|水染めコードバン折り財布
FLYING HORSEの「二つ折りデザイン」の水染めコードバン財布です。「10種類」もの色彩ラインナップが揃っているのが特徴。
特に、「ゴールド」「シルバー」といった色彩は、CORDOVAN仕様でなくとも、なかなか見かけることが出来ない色ですからね。「ゴールド」カラーは、『風水財布』としての人気もありそうです。
*革素材:水染めコードバン
*色彩:ブラック、ブラウン、ネイビー、バーガンディ、グリーン、ゴールド、シルバー、ブルーステッチ、レッドステッチ
*価格:¥17,280円(税込)▼商品詳細・購入はこちらから(公式SHOP)
FLYING HORSE「ラウンドファスナー」|水染めコードバン長財布
FLYING HORSEの「ラウンドファスナーデザイン」の水染めコードバン長財布。ベーシックなフォルムデザインで標準的な”収納力”を有しています。
コードバン仕様のラウンドファスナー長財布となると、「5万円程度以上」の価格となるものですが、「2万円台」とかなりの魅力となりそうです。
FLYING HORSE「フラップデザイン」|水染めコードバン長財布
FLYING HORSEの水染めコードバン長財布。スタンダードな「小銭入れポケット付き」の長財布です。多彩な色彩ラインナップが揃っているのが特徴。
とってもシンプルなフォルムデザインながら、選ぶ「色」によっては、かなり個性的なアイテムとなるものと感じています。
*革素材:水染めコードバン
*色彩:ブラック、ブラウン、ネイビー、バーガンディ、グリーン、ゴールド、シルバー
*価格:¥21,600円(税込)▼商品詳細・購入はこちらから(公式SHOP)
FLYING HORSE「ラウンドデザイン」|水染めコードバン二つ折り財布
FLYING HORSEの「ラウンドファスナーデザイン」の水染めコードバン二つ折り財布です。二つ折り財布としては、希少な「ラウンドファスナーデザイン」にて創作されたアイテム。
財布の中身がしっかりと「保持」できる・・・そんな機能性が魅力となっています。
LUEGO(ルエゴ)のコードバン財布。
LUEGO(ルエゴ)は、自社工場を保有、自社内にて革財布つくりを行っている革ブランドです。(工場生産型)
社内での製品作りにおいて、余分な経費を極力削減することによって、低価格が実現できているものと推察しています。
「コードバン財布」つくりに関して、素材には国産CORDOVAN(新喜皮革製)を使用。素材(CORDOVAN)の確かさは折り紙付きと言えるものです。
縫製も、”丁寧に”仕立てられており、革財布としての品質は、十分な水準を有しているものと感じています。
ただ・・。「財布のデザイン性」に劣る印象が。スマートさやスタイリッシュさに欠けるアイテムが多く、内装の革にも、少々「野暮ったさ(革の厚み感)」が感じられるものも。
少し「粗さの残るハンドメイド革財布」といった評価に。
このように、で最適な弱みはありますが、革財布としての「耐久性」は上質なもの。「価格(安さ)」を重要視する方にとって、とても魅力的なコードバン財布となるものと考えています。
LUEGO「MWCV-11」|オイルコードバン長財布(札入れタイプ)
LUEGO(ルエゴ)の「札入れデザイン」コードバン長財布です。手に取ったときの印象としては、少々大き目なサイズ感に。十分な収納力を有しているのが魅力です。
LUEGO「MWCV-12」|オイルコードバン二つ折り財布(小銭入れ無し)
LUEGO(ルエゴ)の「札入れデザイン」コードバン二つ折り財布です。カードを中心に使用している方にとって、最適なアイテムとなるのではないでしょうかね。
こちらも少々大き目のサイズ感と感じますが、「小銭入れ無し」タイプですので、スリムに活用することが出来そうです。
LUEGO「MWCV-01」|水染めコードバン長財布(小銭入れ付き)
LUEGO(ルエゴ)の「小銭入れ付き」コードバン長財布です。革財布としての風情を含め、とてもスタンダードなコードバン長財布といった印象。コードバンの魅力を十分楽しめる長財布と感じます。
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