革財布の”ファスナー”が壊れた時。「修理か?」or「買い替えか?」
近年、財布の”収納力”を求める男性に人気の「ラウンドファスナー長財布」。”安全性”も高く、とっても使い勝手の良い財布となっています。
そんなラウンドファスナー長財布の課題となっているのが・・。
- ファスナー金具の破損
ですよね。
そんなファスナー金具の破損に関して、お話してみたいと思います。
目次
ファスナー金物(チャック、ジップ)の破損パターン別の対象方法!
ラウンドファスナー長財布ならではの要素となっているのが「ファスナー金具」です。
ファスナー金具は、別名「チャック」「ジップ(ジッパー)」などとも呼ばれています。
ですから、「ラウンドファスナー長財布」のことも、「ラウンドジップ長財布」と呼ばれていたりします。(ラウンドチャック長財布・・という言葉は、ほとんど聞きませんけどね。(笑))
そんなラウンドファスナー長財布を長く使用していると生じて来るのが・・。ファスナー金物の破損なんですよね。このチャックの壊れ方には、「3つのパターン」があります。
1)スライダー金物を動かしても、ファスナーが閉まらない。
*閉じていたはずの、財布口が・・・いつの間にか開いている??
*財布を閉めようと、スライダー金物を動かしても、チャックが閉まらない?
といった経験・・ラウンドファスナー財布を使用している方であれば、一度は経験したことがあるのではないでしょうかね。
ファスナーを開け閉めするための「取っ手」部分を「スライダー金物」といいます。
長く財布を使用している内にファスナー周辺の化繊(化学繊維)がほつれて、スライダー金物に絡まることがあります。
仕立ての悪い革財布(品質の低い革財布)の場合は、購入してからそれほど月日が経過していないのに、化繊が金物に絡まる様になることもありますからね。
そんな化繊の絡まりを少々強引にスライダー金物を動かすことで、取り払おうとしている内に、ファスナーが閉まらなくなってしまうんですよね。
ですから、普段から、金物への化繊の絡まりは、手で丁寧に取り除くように心がけておいたほうがいいですよ。
で・・。この場合の対処方法ですが。
まずは、後程詳しく紹介している
を購入の上、使用してみていただればと思います。
ファスナー金物自体の歪みや損傷がなければ、スプレー使用するだけで、再びスムーズにファスナー開閉ができるようになります。
それでも、上手く開閉ができないときには
*スライダー金物の交換
をすることとなります。これで、ほぼ解決することが出来るかと。
チャックが閉まらなくなったからといって、革財布を破棄してしまったりするのは、もったいないですので、少なくとも「お手入れスプレー」は活用してみていただければと思います。
革ブランドや革工房の直営店(オンラインショップなど)から購入した革財布であれば、購入店に「修理を依頼する」ことができます。
それ以外にも、最近は、オンライン上で革財布の修理依頼が出来る「革アイテムの修理・リメイク専門工房(例えば、私が活用したことのある、こちらの修理工房 プラスアップなど)」もありますので、そこであれば、どこで購入した革財布であっても、手軽にスライダー金物の交換依頼をすることができます。
ちなみに、「スライダー金物の交換」であれば、交換費用は概ね一か所辺り「¥3,500円〜¥4,500円」で可能だと思います。
ファスナーの動きを円滑にする専用お手入れアイテム「ファスナー専用スプレー・ファスナーメイト」
単に、「ファスナーの開け閉めがしにくくなった」という状況であれば、まずは、自分で手軽なお手入れをしてみていただければと思います。
「ファスナー開閉のお手入れ」のためにと、新たに開発されたのが、こちらのファスナー専用スプレー「ファスナーメイト」。
世界的なファスナーメーカーである「YKK」が自ら開発したお手入れアイテムです。
革財布などのファスナー専用に開発されていますので、「革部位への付着」もほとんど心配ありません。
ファスナーにスプレーして、乾燥させるだけで、スムーズな動きが蘇ります。常に一本は常備しておきたいメンテナンスアイテムですね。
- 主成分:シリコーン系配合成分
- 価格:¥700円(税込)
2)ファスナー金物が欠けた。(ファスナー金物自体の破損)
ファスナーって、両サイドに”歯”のような突起物が並んでついていますよね。
その突起金物が欠けてしまうことがあります。
これはファスナー金物自体の破損となります。
こうなったときは、当然、ファスナーの開閉は出来なくなってしまいます。対処方法としては、「ファスナーの交換」となります。
ファスナーは、「金物部分」と「繊維部分」で構成されています。それをすべて、革財布本体(革部分)から、丁寧に糸をほぐしつつ取り除き、新しいファスナーを取り付けます。
この時、注意が必要なのが
*もともとの革の針孔に新しい糸を通す形で新規ファスナーを縫い付ける必要がある
こと。
そのためには、革財布のリメイク・修繕の経験が豊かで、丁寧な仕事であることが、重要なポイントとなります。
「ファスナー交換」の費用は、”ジッパーの素材・種類””ジッパーの大きさ”などによって、幅があるんですよね。概ね「¥8,000円~¥15,000円程度」でファスナー交換修理ができるものと思います。
私も過去に何度か、ファスナー交換を依頼したことがありますが、一般的なラウンドファスナー長財布(本革)で、「¥10,000円程度」でした。
このケースでは、「使用している革財布の価格」「革の傷み具合」によって、判断がわかれるところ。
*革の痛みが目立つ
*革財布の価格が「¥30,000円以下」
のいずれかに該当するのであれば、『財布の買い替え』を検討したほうがいいと思います。
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3)ファスナーの縫製解れ。
ファスナーと革とをつないでいる糸が解れ、ファスナーが取れ始めてしまうケースがあります。
基本的には、「ファスナー金物の破損」と同じく、修繕方法としては、”ファスナーの交換”が必要となります。
ただし
”ファスナーの縫製解れ”において、単純に糸が切れてしまっただけならいいのですが・・。
- 革の針孔が変形(大きくなっていたり)してしまっている
ことがあります。
こんな時は、”修理(ジッパー交換)”をしても、また早々に縫製解れが生じてしまいますので、ここはきっぱりと「財布の買い替え」をしましょう。
どうせ買い替えをするのであれば、高い技術を有する革職人が丁寧に仕立てたラウンドファスナー革財布を選ぶべき。
そんな革財布を厳選して、こちら本物志向の本革ラウンドファスナー長財布LISTにて、ピックアップしていますので、ご参照いただければと思います。
↓↓↓
- オークバーク仕様のラウンドファスナー長財布「ブリストル」
- グラディアトゥール|ブライドルレザーラウンドファスナー長財布
- クラウディオ長財布|プルアップレザーのラウンドファスナー革財布
- オーバーザウォレット|「マットーネ」ラウンドファスナー長財布
革財布の「プチケア・診断&お見積もりサービス」のご紹介
革財布を長く活用していると、革表面の「手垢」「黒ずみ」「色落ち」が生じてくることがあります。
そんな状況となったときには、「お手入れ用クリーム」を活用した革ケアを行うと良いのですが・・。
・繊細な革に対して、自分でクリームによるお手入れするのが怖い(失敗するのが怖い)
・不器用なので、上手くお手入れできるか不安
といった思いを抱く方も少なからずいるのではないでしょうかね。
そんな方にとって、嬉しい「革財布のケア・サービス」が誕生しました。それが
*Mens Leather Storeのプチケア・診断&お見積もりサービス
です。
革職人による本格的な革財布のお手入れ「プチケア(定額¥3,000(税抜))」を依頼することができます。
しかも、革財布のケアと同時に、革財布の状態を無料で診断。「ファスナー交換」「ほつれの修理」「色の染め直し」など必要と思われる修繕要素を”見積もり”と併せて、提案してくれるのです。
提案内容を見て、”プチケア”のみでOK、と考えれば、そのまま終了。ケア済みの革財布が返却されます。
提案内容に対して、例えば「ファスナー交換をしたい」と考えれば、引き続き、提示された見積もり費用に応じた支払いを追加で行うことで、「ファスナー交換」も併せて行うことが可能に。
まだ、このまま革財布を使い続けられそうかなど、専門家の診断を仰ぎたい方にとっても嬉しいサービスとなりそうです。
革財布のリメイクについて。
用済みとなった革財布が、「上質な本革素材」で作られているのであれば、そのまま捨ててしまうのはもったいないこと。
いますぐにではなくとも、いずれ、財布としてリメイクすることも念頭に、きちんと保管しておくことをおすすめいたします。
私もリメイクした革財布を何点か持っていますが、とっても味わい深いもの。
愛着をもって使っていた革財布であれば、尚更、リメイクの効果が高くなるというものです。
革財布のリメイクは、専門の革工房に依頼しましょう。
私がリメイクをお願いしたことがあるのが、こちらの「森山工房」。いろいろと細やかに相談にのっていただけるのが嬉しいものです。
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